コーヒーの匂いがだだようそんな空間の部屋だ…



そう思っていると…ついついキョロキョロっと周りを見てしまった




なんだか…ホッとするなぁ…



コーヒーの匂いが染み付いてるって感じ…




「…おい、そんな所で突っ立てないで座れよ」



あっ…



「あ、はい…すいません」


そう言って、あたしは近くの椅子に座った




ニャー



んっ…?



「あっ、レオンくん」



あたしの足元にレオンくんがあたしを見つめていた…



「ハハッ、本当に気に入っられてるなっ」




「あっ、いえ…そんな」




「あと、これどうぞ」




「へ…? あっ、可愛い!!」




そこに差しだされたのは猫の絵が描かれていたカプチーノだった




「あ…でも、あたし…」




「あー、金はいらねぇーっていったろ? サービスだよ」




なっと言いながらあたしに薦められる




「んじゃ…いただきます」



勿体ないと思いながら、一口飲んだ




「…!!おいしい!!」




「それは良かった」




甘過ぎないちょっとほろ酔い…最高の組み合わせだ




「あ…、そう言やあんた名前なんて言うんだ?」




「あ、…えっと…結城 亜恵って言います」




ぎこちなくあたしが言うと、驚いたような顔でこちらを見ている…




「…亜恵って言うのか…」



…ん?
どうしたんだろう…?




「あ…俺まだ、だったな…俺は桜木 黒南(サクラギ クロナ)だ、よろしく」




そう言って、手を差しだしている