キャキャ言いながら、井坂の横で満面の笑みのレミ。


胸を苦しくしながらそれを見る私。



ジェットコースターが終わっても

他の人達と合流もせずに

そのままの四人で行動する。


全部、レミの計画通り。


この時は、苦し過ぎて気付かなかったけど
全部、レミの計画だったんだ。

レミが井坂と遊びたくて、井坂と居たくて…

レミは井坂と『二人の世界』を作っている。

私達の事を忘れてるかの様に。


「なんか、むかつく。」

隣で歩いてる麻衣が呟く。


「ねぇ?レミってば、井坂にベッタリじゃない?」

「えっ…あっ、うん。ねぇ?」

「ジェットコースター乗る前のグッチー合わせまでは別に何とも思わなかったけど、ちょっといきすぎ。」


麻衣は、足を止める。