私は、視線をあちこちに移してから
出口を探す。


見つけた出口から外へ出ると

眩しい太陽に目を細める。


その先に…レミや井坂がいる。



ココは、あの日の遊園地―――…



「あすみ~!」


レミが私を見て、大きく手を振っている。



大嫌いになった女。
大好きだった人。



私は、レミの方へと足を進めた。


「今ね、話してたんだけど
とりあえず、乗りたいモノ別に分かれようって。」

「うん。いいんじゃない?」


「私と井坂と、麻衣はジェットコースタで、他は巨大迷路、お化け屋敷…あすみは?」



あの時の会話のまんまだ。

あの時の。



「私も…ジェットコースターがいい。」


「そっか。ちょうど2―2で分かれられるし、いいね!」


レミは嬉しそうに笑う。