…目から涙が溢れている。


あの時を思い出しているんだ。



あの時の、惨めな自分。とか
可哀想な自分。とか。



「泣いても過去は変えられない。
だけど、行くんだ。
自分を、変える為に。」

リーバの声。

「えっ…?」

私が顔を上げると

また、さっきの突風に包まれて
気がつくと、また鏡の前。


「っえ?」


私は、眉をしかめてじっと自分が写ってる鏡にそっと触れた。


「私…えっと…」


今度はいつの頃?

自分の服を見るけど、私服。


ここは、何の鏡?


あれ?
でも、待ってよ。

この服…黒のベロアのフリフリスカート にピンクのTシャツ

見覚えある。


ってか、自分の服なんだから当たり前だけど。


ココって、もしかして…