「ね…ねぇ、千紗。」

「ん~?」

「私の担任の先生の名前って何だっけ?」

「はぁ!?なにを言い出すの?」

「あっ、イヤ、ちょっとど忘れしちゃって…」

「もう、変なあすちゃん。
益田先生でしょ!」

「あっ、そうそう!アハハ~。」


私は、笑いながら考えていた。

益田先生が担任…

って事は、私は今小学四年生だ。

七年前?


「よし!休んだし、続きしよ!」

千紗が元気良く立ち上がった。

「何の続き?」

私は、キョトンとしながら千紗を見る。

「もう!本当に大丈夫?
さっきから。」

「だ…大丈夫、大丈夫!」

「本当?」

「うん…!」

「調子悪いとかならすぐに言ってよ?」

「うん、大丈夫。」

「そっか!
なら、続きね!
ブランコ乗って、靴投げ競争!

どっちが遠くまで飛ばせるか。」