たかがブランコ漕ぐ為の気合いって何なのよ!?


「そんな考えだからダメなんだよ!
ホラ、ちょっと旅して来い!」


リーバはそう言うと
自らタンバリンを鳴らす。


そのリズムを彩るかの様に
キレイな花びらが舞う。


「な…に…?」


私の視界は、花びらで埋め尽くされて
一瞬、目を閉じる。
次に目を開けると

目の前が見覚えのある光景に変わっていた。


「え…?」


私は、周りを確認する。

「えっ?ココって公園?
しかも、ウチの近くの…」


どういう事なのか
パニック状態な私に

「あすちゃん!競争は終わってないよ!」

隣で、誰かが私を呼ぶ。

「へ?」


見ると、そこには

「千紗…?」