「鬼ヶ島じゃねぇよ。
もっといい所。」

「じゃあ、竜宮城!?
私、おばぁさんにはまだなりたくない!!」

「まぁ、竜宮城はいい所だけど違うな。」

「じゃあ、もしかして空に向かってるみたいだし
豆の木で登れた雲の上の大男の所!?」

「あすみなら速攻、踏み潰されそうだな。ハハ。」

「笑い事じゃない!!」


私は、不安でいっぱいになっていた。


ってか、ちゃんと帰れるの?


「大丈夫。今から行く所は、おとぎ話に出てくる世界じゃなくて

とっても、いい所だから。」


だから!

いい所って何なのよ!?


明確な、答えを受けられないまま

ラキは進む。


「おっ、入口が見えて来た。あすみ、アレ見てみろよ。」


「えっ?」


リーバが言うから、 見て見ると

「オーロラ?」