「ご…ごめんなさい!

ドロ舟なんかじゃないです!
豪華客船の間違いでしたぁ!!」


私は、必死になって訂正すると

機嫌を直したのか

ドロぶ…じゃなくて豪華客船は、元通りになって

私は落ちずに済んだ。

「はぁ…」

怖かったぁ…

安堵のため息をつくと


「俺はリーバ。

あすみを乗せてくれてる星は、ラキ。 」

自己紹介をされた。

「俺達は、あすみのお供の様なもんだから。」

「お供…?」

「桃太郎で言えば、
俺が犬。ラキはキジ。」

「猿は?」

「あすみ次第でやってくるかもね。」

「は?」


って、ちょっと待ってよ。

桃太郎で犬にキジって…

したら、向かっているのは


鬼ヶ島!?


「ちょっ、リーバ!?

私、鬼ヶ島なんて行きたくない!
こんなか弱い私が
ごっつい鬼を退治できるわけないじゃない!!」

私は、必死に訴えた。