夜空を見上げるのを止めて窓を閉め様としたその時


コンコン―


窓を優しく叩く音。

「へ?」

閉めかけた窓を、全開にすると


申し訳なさそうに、ソロ~っと何かが私の前に現れた。


「なに…?」


私は、マジマジとソレを見る。


「えっ?まさか…。
本当に…?」


でも、星ってもっと輝いてるものじゃないの?


そう思うぐらいに、
ソレは、黒ずんで
輝いた星とは一層かけなれている。

「ってか、コレって星なの?
コレじゃドロ舟じゃ…?」


一人、確かめていると


ピカッー!


背後で何かが光る。

振り返ると、


アドレスの書かれた雲の綿毛に光がまとっている。


「えっ?」