考えれば考える程、私のうなり声は部屋に響くだけで、
わけがわからない。

だけどあの男、ルオウ…?

不気味、とか…怖い、とか…




ルオウを否定する感情は、出て来なかった。


かと言って受け入れてると言うわけではないけど。


じゃあ、なんだろう?


私は、かなり疑いながらも気になっているこのアドレス。


携帯を手にして、アドレスの宛名に打ってみる。


「うん、試しよ。試し。

あんな変な男の言ってる事、真に受けてるわけないじゃない。」


部屋には、私しかいないのに誰かに言い訳する様に喋っていた。



アドレスを打ち終えると、私は立ち上がって窓を開ける。


夜空には、たくさんの星が散りばめられている。