放課後、サユとお昼ご飯を食べに行き
マコ君が迎えに来たサユと分かれて
あたしは教室に戻った。
まだ、1時だからゆっくりと資料整理が出来そうね。
机に積まれた資料を手に教室を出て資料室に
向かうことにした。
それにしたってこの資料の量は半端ない。
英語まで頼まれたものだから3往復ぐらいしないと
持ち切れないなと思った。
放課後の掲示板整理は佐藤君に指示を任せた。
そうするよう、悪魔が直属に言ったらしい。
それはそれで助かったと思いながら資料整理を
あたし1人に任せやがってと内心暴言吐きまくりだった。
3往復めの資料運びをしている時に見慣れた
クールな瞳と遭遇した。
「・・・何してんだ?」
京様!!
今日もとってもお麗しくクールですねっ。
灰色がかった髪は綺麗に靡く。
目にかかる前髪は流れるようで、
「京君、暇かね?」
お1人で行動なさっているとは珍しい。
まぁ、基本みんなバラバラな個性で
行動してるのは個人個人なんだろうけど、
こうやって京君が1人廊下を歩いている
ので出来ればあたしの話相手になって欲しい
なとそう思った。
別に手伝いを期待したわけではなくてだ。
「それ、やる?」
首をブンブン振ってにまっと笑って見せた。
「お話相手になってくれませぬか?」
そう言ったあたしに無口クールな照れ屋
京君は付いてきてくれた。
いいよとも了解を取ることもないが付いて
来てくれるってのはもう了解を取ったような
ものでふふって笑うとギロって視線で睨まれた。
その睨みは照れを隠しているみたいで可愛い
ところがあるなっと思った。
京君に言ったら八つ裂きにされるに違いないが。