それから、サユとコンビニ行くことになった。
丁度、飲み物買うからってユウヤが付いてきた。
ユウヤは7本も飲み物を手にする。
コイツはパシリなのではと思いながらその光景
を目の当たりにしてフライドチキンと一応健康
を考えてサラダ、フランクフルト、アメリカンドッグ
などを大量買いした。
お腹がペコペコだったのよ。
それから、休み時間に高速でそれを口に放り込んだ。
もうそれは戦場と化したようで誰も居ない裏庭でサユ
に見守られながらお腹に全部収めた。
「あんた、それでよくその体型キープ出来るわよ。」
そう言われても殆ど変ったことない。
いくら食べてもこれであたしも自分の身体は
超人レベルなのかもと思ったことがある。
「母さんがよく食べる人だからね。」
ウチの家族はあたしもそうだが、女はよく食べる。
そう育てられてきたものであたしは小さい頃から
よく食べるようになってた。
下手したら兄ちゃんたちより食べてたかもしれない。
それでも、母さんはありえないほどスタイル良くて、
乳も大きく憧れはする。
どうして、あんな無鉄砲な人なのにそんな美貌持って
られたのか不思議で仕方ない。
うな重20人前を食べた母さんを見てあたしはいつか
こうなってやろうと思った。
『日和、いっぱい食べて大きくなるのよっ!』
そう言ってよく自分のを分けてくれたっけ?
母さんの食べっぷりには兄ちゃんも父さんも
毎度ビックリしてたけど、父さんはそういう
母さんも好きなんだといつか言ってた。
10時のおやつを軽く済ませて教室に戻ると、
予鈴が鳴っててついに成績配布になった。
みんなは息を呑んで今か今かと待ち望んで・・
居なかった。
俺の番来るなよと叫んでるやつも居た。
絶叫して倒れ込んでるヤツも居て、
静かにしてほしいと思った。
もちろん、あたしは全教科オール5で文句の
付けどころもなく喜んでいた。