うー、お腹空いてきた。
今日はしっかりと納豆にご飯と鮭を焼いて
味噌汁はじゃがいもと玉ねぎというメニューで
ご飯を3杯ドンブリで食べてきた。
そのはずなのにお腹が鳴るなんて、
仕事のし過ぎよ。
「日和、お腹空いたの?」
隣でサユがあたしを心配そうに見つめる。
「そうみたい、さーちゃん後でコンビニ
付いてきてくだせーな!!」
フライドチキン買い占める勢いで
あたしのお腹に収めなきゃね。
「いいけど、委員の仕事平気なの?
あたしが買ってきてあげようか。」
それは、助かるんだけどサユをパシリの
ようにしたくないのがあたしの真心ある
親友との付き合いだと思っているわけで、
「さーちゃんと一緒に行く!!」
こっそりヒソヒソ話した。
今は生活指導の話で微かに声がチラホラ。
「じゃあ、一緒に行こう。」
サユはあたしのことをよく分かってる。
「うん」
終業式は怒涛のように終わり生徒が
暑苦しい体育館を出ていく。
それもそのはずだ。
もうサウナ状態と化しっていたので、
あたしもさっさと出たいと思ってた。
「学校の近くのコンビニでいいわね。」
体育館を出て移動の時に頷いた。
「大掃除が終わってからで大丈夫。」
本当は今にも空腹で死にそうだ。
腹が空いては戦が出来んよ。
大掃除ってどこだっけ?
「日和、やっぱり何か買って来よう。」
サユはよく分かってる。
「ひよっち、この間試験勉強のお礼するの忘れてて
ごめんねぇ~、これはほんの気持ちでーす。」
ナイスクルミちゃん。
今、ここで君は馬鹿だけではないと気付いた。