学校に着くと委員長と言うこともあって

早々に呼び出し食らった。

何かと雑用を頼まれ佐藤君早く来いよって

思いながら他のクラスの委員と一緒に仕事をした。

今日は終業式があってから大掃除それで成績配布、

担任からの注意事項それで午前中に終わる。

委員はみんな掲示板の一斉処理を任され、

他にも不備があるところを任される次第だ。

何とも雑用ばかりの仕事の多さ。

朝から仕事を押し付けられたということで

みんないい気はしてなかった。

見るからにやる気のなさでみんなやさぐれ

ながら仕事をしていた。

もちろん、上級生が来るわけもなく仕事を

押し付けられるのは1年の委員なわけで、

委員になるのも大変だ。

「立花さん、これどうすればいい?」

総監督があたしなわけで指示をするのは

全てあたしに委ねられている。

「それは、彼女に言ってありますから

彼女に従ってください。」

ふう。

早くサユのところに戻りたいわ。

ちゃっちゃと終わらせるわよ。

仕事をテキパキとこなしていくと、

佐藤君が久しぶりの登場。

「立花、悪い。」

両手を合わせて謝る佐藤君の爽やかさに、

委員の女子が数名倒れた。

「いいえ、こちらの雑用をお願いします。」

終業式の準備やら大掃除の準備やらで

忙しい日なのです。

バタバタしていたら意外と時間が経つのも

早くて教室に戻る頃には予鈴が鳴ってた。

「ヒヨリン、おはよう。お疲れ様ー!!」

ナル君が癒しのスマイルでお出迎えしてくれた。

「おはよう。そろそろ、体育館行かなきゃ。」

この暑いときに体育館に密集させる先生たちは

悪魔だと思う。