7人も揃って図書室に居ることない。
最近は午前中で授業が終わるものだから、
みんな好き放題やり放題。
「俺、別に困ってねぇーし、美男たちと
違ってモテんだよ。」
ああ、そうかい。
ナルシストってヤツを見たよ。
「別に彼女作って来いって言ってるわけじゃない。
適当に遊んで来ればいいじゃんって意味。
青春真っ盛りなのにこんなところで無駄に
過ごしてるなんて勿体無い話だね。」
何をするわけでもなくボケッとしているヤツ
が数名と知性のあるヤツ数名という何とも
言えない現状である。
「お前に言われたくねぇんだよ。」
慶詩はつまらないと言わんばかりに
読んでた雑誌を閉じてユウヤに話掛ける。
「ちょっとは、京君とか馨君を見習いなよ。」
京君と馨君は優雅に読書している。
とても、絵になる美青年の図だ。
「つうか、いつになったら休みになんだよ。」
そりゃ、もう少しですよ。
夏はすぐにやってきている。
「そういえば、日和ちゃんの夏休みの予定
聞いておいてもいいかな?」
馨君が本を閉じてあたしの前の席に座る。
「えっ、あ、うん。もしかして、遊んでくれるのですか!?」
あたし、誘われないものだと思ってた。
だから、しばらくよっちゃんたちとも
遊べなくなるだろうなって思ったから、
彼女作りなんかしてるなよって思った。
「そのつもりだったけど、都合悪い日とか
今のところでいいから教えて。」
そうか、それは夏休み早く来い。
「えっとね、夏休み入って一週間は
予定が詰まってましてね、・・・」
スケジュール帳を開いて、
予定を確認してみることにした。
「そのスケジュール帳可愛いねっ。」
ナル君、この可愛さ分かってくれるのね!!