七夕の夜が過ぎ去り、テストの結果発表も

ぶっちぎりの1位を収めました。

今回は英語で1点ミスしました。

具体的には悪魔の好意で1点下げられました。

まぁ、もちろん抗議ののちで全て満点に変えて

見せました。

ばっちり満点を取れてこれでも喜んでます。

「日和、あんた・・・」

サユは中間より点数が上がったらしい。

「さすが、委員長。

顔に出さないってすげー」

最近、委員長ということを忘れてしまいそうになります。

もちろん、表の場では決して表情を崩しません。

普段はこれがあたしなのです。

いつだって真面目を演じる。

これが本来あるべき姿なのですよ。

夏休みも間近な今日この頃は殆ど授業らしいことを

せずに夏休みの課題の説明などで大して面白味を

感じない日々です。

「ヒヨリン、何してるの?」

最近、放課後は図書室に通い詰めてます。

論文の提出が間近なのだ。

後は、夏休みの宿題が半分以上終わってしまった。

数学は出されたその日に全て片付いてしまい、

現代文は小説を一冊読破して感想文を書き、

その他も殆どが終わっている。

だから、心おきなく論文の方を優先出来る。

「フランス語に書き換えてます。」

下書きした紙を何段も重ねて、

フランス語の辞書を手に作成中。

「おめー、よく飽きもせず毎日そんなもん出来るよな。」

図書室はクーラーがついてて涼しい。

おまけに静かで仕事が捗るものだ。

「あのー、別に付き合ってくれなくてもいいけど?

暇ならよっちゃんたちと一緒に遠出してくれば

良かったじゃない。」

現在、よっちゃんたち不良メンバーズは夏休み

間近ということで必死になって他校の彼女作り

に専念している。

因みに、あたしはその間つまらないのでこうやって

図書室に籠ったり、理科室で実験をしたりと有意義に

時間を使っている。