だって、あたしがツンデレミラクルワールド行っても

見たくない絵だ。

「ヒヨリン、海に行こうよ~!」

ユウヤが顔を出してきてソファーの上でひっくり返った。

「もう!!」

いきなり何出てきてくれてんだ!!

あたしの生死に関わるところだったよ。

「後さ、テスト明けは打ち上げやろうぜ。

そんで、笹の葉に短冊飾っちゃおうぜ。」

ユウヤ、あんたさっきまですごい唸って

元気なかったのにこういう話待ってたんか。

「夏休みの話はそのテストがパス出来てからで!!

赤点の補修に付き合ってやれるほど暇じゃないから。」

ユウヤはムスっとしながらソファーに戻って

またしてもノートと睨めっこをし始めた。

みんな頑張るのだ!

夏休みまで学校来たくないとか言ってたでしょ。

そういえば、夏休みの間は会うこともなさそうだ。

「ヒヨリ~ン、助けてくれ。」

よっちゃん、情けない。

あんたホントに情けない男だよ。

そのアフロの中身は空っぽなのか!

アフロよっちゃんへの熱指導する。

「違うつってるだろうが」

どうやら、あたしは何度も同じ間違いする

この男にイライラする羽目になりそうだ。

クルミちゃんの方がまだ分かってるよ。

「ヒヨリン、スパルタ~」

ももっちが冷やかしてくるから視線で

早くやれと訴えた。

「ひっ」

ももっちの短い悲鳴を聞きながらも頂点

達しそうなイライラをよっちゃんにぶつけた。

「そもそもその頭がいけない!」

アフロから責め始めたあたしをよっちゃんは

しょんぼりしながら聞いていた。

「ひーちゃん、ここ教えてくれないか?」

その点、もっくんはまだ物わかりがいい。

さすがとしか言いようがないよ。

不良メンバーズきってのダークホースに

違いないと心の底思った。