結局、みんなの短冊を見てやろうと思ったら
若干名の恐ろしい見るなよ視線にビビって
見るのを断念した。
「仕切り直すぞ。」
よっちゃんが不良メンバーズそんなこと叫んでる。
「すいません、先やってました。」
ももっちがちぃー君にそう言いに来た。
もっくんと一緒にテーブルに近付くと、
賑やかなお食事会ならぬ催しものが開催された。
「ひーちゃん・・・」
「ヒヨリン、いや・・知ってたけどさ」
「ブラックホールヒヨリンって呼んでやろうぜ。」
あたしの食べっぷりはここに居る誰よりも
凄まじかったらしい。
「大きくなるっ!!」
ケラケラ笑う不良メンバーズ。
「つうか、いい加減教えろよな。」
慶詩はやっぱりしつこい。
「そんなに聞きたきゃ本人に聞けば?」
帰ったら居るんでしょうよ。
「聞けっかよ。」
慶詩にも出来ないことはあるらしい。
笹の天辺に飾られた金色の短冊と
赤い短冊を遠すぎて何が書かれているか
誰にも見えない。
「じゃあ、もっくんに肩車してもらえば?」
ふふっ、それが使えるのはあたしだけの特権よ。
「・・・・ッチ」
し、舌打ちしちゃったなコイツ。
聞こえたからな。
絶対に言わない。
「じゃあ、いいや明日見てやる。」
な、何て卑怯な!!
その前に阻止してやるわ。
どうかお願いです。
-全員卒業!!笑って3年間過ごせよ-Byターヤン
-みんなが笑って居られますように-日和