今の猫ちゃんは人間の男に発情しちゃうのね!!
「そういうのは大人になってからってお兄ちゃんが
言ってたもの!!」
お兄ちゃんが何かに焦ったように言ってたような。
『ひーちゃんにはそういうデストロイなの要らない。
真っ白の天使なひーちゃんは一生知らなくていい。』
村田ティーチャーのお家訪問で見つけた雑誌を
勢いよく壁に投げつけておまけに村田ティーチャーに
投げつけて土下座させるまで投げつけてたのを・・
「お前、今時ありえないほどの純情っぷりだな。」
ちぃー君、それは筋金入りなのよ!!
「・・・・・心臓に悪いわ。」
どっと疲れが出た気がする。
ちぃー君はやっぱり猫博士だ。
猫ちゃんを容易く虜にするなどというか、
「ぎゃああああ、大人の階段登りたくない!!」
頭を振り続けるあたしに伊織君がグイッと手首を
引いてきた。
「俺のこと忘れてない?
大人の階段登るの手伝ってあげようか。
俺、脱がすの早いよ。」
やめろぉぉぉぉぉぉ!!
「ぐほっ、へ、変態っ!!」
鼻血出るかと思ったけど、
どうやら鼻水だったようだ。
伊織君の頬をぺちっと殴る。
「いってぇーじゃねぇーの」
あたしの猫パンチを食らったか。
「そ、そ、そういうのは結婚する殿方
のみに捧げるものです!!」
「へぇー、真面目なのも大変だね。」
伊織君の色気に屈したりしないぞ。
「あ、悪霊退散!!」
伊織君に憑りつく悪霊が浄化出来ないから
この人はハレンチワールドの大王に・・・
「何、この子?」
伊織君が本気で困ったようにあたしを見る。
「誕生日のプレゼントにお札を買ってあげる。」
悪霊に憑りつかれてるなんて不憫だ。
可哀想だから奮発していいお札探してみよう。