どうか、成仏して下さい。

「おめー、やめろって言ったよな?」

だ、だって、ガサガサってほら聞こえるでしょうよ!!

慶詩の腕と伊織君の腕を力の限り引っ張る。

「南無阿弥陀仏・・・・・」

心霊現象なんてのはご免なんだよー!!

「いってぇなーおいっ」

伊織君、我慢してよ。

「・・・・・ひよこ、案外ビビりだな。」

京様、そのフッて笑うのカッコイイけど、

今は要らなかった!!

別の機会に見たかったよ。

「何で京君平気なの!?

宇宙人の大行進始まったらどうする気だ!!」

「そんなの始まんないから。」

京君、クールですな。

「日和ちゃん、落ち着いて。」

馨君はふふって笑いながら後ろを指さす。

「慌てすぎだろ」

ユウヤ、後ろに何が居るか分かったもんじゃ

ないんだこっちとら!!

「み、見ろって?ゾンビとこんにちわなんて

ゲームの世界だけで十分だから!!」

馨君がそんな人でなしだったとは・・・

「ヒヨリン、ちぃーの腕の中見てみ」

えっ?

ナル君がにっこりと笑った。

ちぃー君の腕の中ですと?

「・・・・・そのオチ要らなかった!!」

後ろで猫を抱えるちぃー君。

草が腕についてる。

ちぃー君は猫の喉を撫でてる。

にゃんって色っぽい声を出す猫ちゃん。

あ、あの猫メスだ!!

メス猫がちぃー君に甘えてる。

「ぎゃーハレンチ!!」

アダルトな世界はご免よ。

まだ、純粋な心を持っていたいのよ。

「お前、頭打ったか?」

ちぃー君、その猫ちゃん発情してるよ!!