う~ん、何故そのため息なのだ?

「まぁ、敢えて言うなら論文の提出がある

それと修平君が映画に付き合ってくれるって

座禅に行きたいっていう交換条件出したけど?」

本当は太極拳もいいなーと思ったんだけど、

それなら座禅でと修平君に言われた。

「座禅ってあんたが?」

ええ、修平君が行きたいと言うわけありませんよ。

「お寺巡りもいいかなと思ったんだけど・・・」

サユが怖いです。

眼力半端ないっす。

「日和ちゃん渋いね。」

馨君、あたしは本気で考えたよ。

「それは修平が喜ぶから行けばいいけどさ、

折角なんだし毎日付き合いなさい。」

サユ、あたしのさりげない心遣いを無駄に

しちゃいます?

「えー、いいよ。マコ君とラブラブしてきなよ。

修平君が暇な日には押しかけちゃうからさ。

最近、更なるツンデレに拍車が掛かってしまって

打ち解けるのに必死なんだよ!!」

修平君、マジであれは中学1年生なのか?

もう20歳過ぎた大人並みの静かさ。

「あんた、修平のこと好きだよね。」

そりゃあ、もう可愛くてしょうがないっすよ。

「サユ家はみんな大好きですよ。」

あたしの大事な人たちだ。

サユが大親友ならその家族だって当然大事に

思うのが当たり前なんだ。

「日和ってたまに素直過ぎて怖い。」

えっ、マジか!?

素直って言われても思ってることが口から

出ちゃうだけなんだよね。

「とにかく、あたしにも付き合いなさい。」

サユの頼みなら何でも聞いちゃいますよ。

こう見えて、サユにはツンデレです。

可愛いほどのツンデレです。

あたしにそのテクニックを伝授して欲しい。

ツンデレ女子可愛いではないか。

でも、あたしがツンデレか・・・・

ちょっと、夏なのに寒気がした。