みんなドン引きだよ!!

ああ、何て恥ずかしいんだ。

「兄ちゃん、今すぐジャングルに戻れ!!」

そして、ゴリラと戦ってでもいろ。

「ひーちゃん、冷たい!!」

この人が兄ちゃんだということが恥ずかしい。

「氷を投げてやってもいい。」

「ひーちゃん、母さんみたいな冷たい眼差しで

そんな冷酷なこと言わないで。」

兄ちゃんは抱き上げたまま離してくれなくて

じたばた暴れた。

「何で急に戻ってきた!?」

「いやー、ライオンに乗って砂漠横断

しようとしたらトラに出くわして握手しちゃった。」

そんなこと聞いてねぇよ!!

「ひーちゃん、トラの爪って結構長いんだよ。」

「だろうなっ!!」

そんなこと誰だって知ってるだろうよ。

危険だと思ってないのが可笑しいよ。

「兄ちゃん、何で帰って来たの?」

「それにしても日本には久しぶりに帰って来たな。

ひーちゃん、肉じゃが食べたい。

後ね、味噌汁飲みたいなぁー。

ひーちゃんの手料理なんて何年ぶりかな!!」

じゃがいもねぇよ!!

しかも、あたしの質問スルーした。

「兄ちゃん、突き落とすよ?」

坂から転がり落ちてしまえ!!

馨君とナル君とユウヤに必死になって止められた。

「ひっ、ひーちゃん、兄ちゃん殺す気!?」

「それぐらいで死んだりしないでしょ!!」

すごいイライラさせる天才だなお前はよ!!

「一回三途の川にでも行って来い!!」

「それが、よくお花畑の世界にひーちゃん

がおいでをする夢を見たんだよな。」

それ、三途の川だな!!

もう何かすごい7年間を送ってきたに違いない。

「何で、ここで待ってたの?

兄ちゃん、鍵持ってるよね!?」

この暑い中よく待ってられたよな。