その光景が可笑しくて1人笑った。

「笑いごとじゃねぇ!!

おめぇー殺す気か!!」

慶詩が怒る。

「平気だよ、ちゃんと味見したもん。

お腹壊れてないしまだ賞味期限切れてない。

明日が賞味期限だからギリギリセーフじゃん。」

しかも、死なないから。

お腹は壊しても死ぬことはない。

「余計なこと言うなよな~」

伊織君はマフィンをパクッと食べた。

「美味しさ半減した…」

ユウヤはショックを受けた様子だ。

「・・・美味い。」

ちぃー君は1人気にせずパクパク食べていた。

みんなが驚いている中でも1人平気そうな

顔して食べていた。

甘いもの食べてるちぃー君はすごく幸せそう。

「ヒヨリン、ギブだー!!」

よっちゃんの情けない声が響き渡る。

「はいはい、ちょっと待って。」

鞄をソファーに置き去りにして、

よっちゃんの家庭教師となる。

「これは不等式か。」

よっちゃんに教えるには根気が必要である。

いくらやっても間違えるよっちゃんに諦めて

しまわないであげることが大事である。

「この記号何だ?」

何だじゃないよ!!

ついこの間やっただろうが。

覚えも悪いんだから困った男だ。

「とりあえず、この絵消そうか?」

よっちゃん、怪獣の絵を描くとか

幼稚園児ですか!?

はぁー、もうこれは付っきりだな。

それからよっちゃんに付き合うこと

3時間だった。

後半、よっちゃんの集中力が続かなくて

休憩に入ることになった。