夏休みも残りわずかとなったその日は、
よっちゃんに電話口泣きつかれた。
どうも宿題が全然終わってないらしい。
まるっきり残しているとかでもう人生
終わったとまで言っている。
そこまで言われたら面倒見ないと可哀想
な気がしたから久しぶりに学校に行くこと
になったのだ。
読み残りのある洋書とスペイン語日常会話
を鞄に入れて学校に出かけた。
久しぶりに来た気がする。
海の日以来、不良メンバーズには会ってなかった。
みんなには数日前にお世話になった。
学校に行くとサッカー部が練習していた。
そうです、皆さんお忘れじゃないでしょうか?
若干、登場してなかった佐藤君。
「立花、久しぶりー!」
「あ、佐藤君。部活お疲れ様。」
暑いのによくやるねぇー。
あたしはこの日中からそんなに
動ける自信がないです。
もう暑くてテンションダウンだ。
「何か用事でもあるのか?
委員の仕事あった?」
「ううん、ちょっとね。
部活暑そうだけど、頑張ってね!」
佐藤君を見に来る女子ファンは
気絶しそうなほどだった。
この爽やかイケメン。
「じゃあ、また!」
校庭を通って花壇を見るとヒマワリが
咲いていた。
秋にはコスモスを植えるんだよね。
また花壇のお世話しなきゃだよね。
ウチの庭の花を最近手入れしていたから
すごく楽しくてしょうがない。
ガーデニングは趣味なようなもの。
※休みの間は用務員さんがやっている。
普段も用務員さんがやっているものの
日和は用務員さんに頼んで少しやらせて
貰っている。