「日和ちゃん、別に責めてるわけじゃないからね。
無事で本当に良かった。」
「うっ、マコ君君と言うやつは!!」
本当にいい男になったもんだよ。
「足怪我したの?」
マコ君の声が低くなった。
「えっと、うん。」
「そこに居るお前らのせい?」
ち、違うよっ!!
マコ君、何を考えているんだ。
「話は長くなるから帰り際話すよ。
サユにも問い詰められるだろうから
今日はサユ家にお邪魔する。」
「日和ちゃん!?」
「みんなは悪くないんだ。
むしろ、ちょっとだけ助かった。」
冷たいアイスとみんなとの普通の会話が
何よりも心強かった。
心が少しだけ強くなれた気がする。
不安が一気に晴れたみたいなそんな
感じにさせてくれたんだ。
「ほら、マコ君帰ろうー!!」
マコ君は腑に落ちないみたいだった。
「じゃ、またね!」
「あんま浮かれてんじゃねぇーぞ。」
「日和ちゃん、ケータイ常備するんだよ。」
「ヒヨリン、おやすみ」
「・・・ひよこ、前見ろ。」
どわっ、前のめりになって転びそうに
なったのをマコ君が何とか引き留めてくれた。
「あははっ、じゃあね。」
笑いながら公園を出るあたしにマコ君は
気をつけなきゃ駄目だよって注意していた。
みんなに手を振って公園を出た後にマコ君
に事の経緯を説明した。
そして、サユ家に到着してもみんなに
経緯を説明したらダディとマミーには
心配されて、サユと修平君には案の定
すごい怒られたのであった。
姉弟はそっくりなぐらいだった。