何か雰囲気悪かったような気がしたのは
一瞬だったのかな。
結局、やっちゃんさんがお留守番でついでに
送ってくれるらしいことになったみんなと
一緒にコンビニを探した。
「ふへへっ」
両手を口に当てて笑うと慶詩に気色悪いって言われた。
「女の子に向かって失礼ですッ!!」
バシっと慶詩の背中を叩いた。
「おめぇのは男が叩いたみたいな威力あんぞ?」
「きっぃぃぃー!!」
腹立たしいわ!!
「ヒヨリン、こっち来て。」
ナル君が可愛く振り返って来た。
「ええ、もちろんですとも。
お供させて頂きます。」
ナル君の横に立つとナル君が嬉しそうに
笑ったから何かあたしも嬉しくなった。
う~ん、何か変な感じだよね。
「何か企んでる!?
もしかして、あたしを陥れようと
計画しているのか!!」
みんなであたしにドッキリ仕掛けるとは
そんなあたしがドッキリ仕掛けたい。
「ドッキリ番組の出演依頼とは、
あたしが出たかった!!」
「ひよこ、黙ろうか?」
京様、冷たい瞳がクールびっちです。
「ぷっちん」
くしゃみが出るとは誰かが噂でも
しているに違いない。
「ぷっちん」
二回ということは悪い噂だ!!
誰があたしの悪い噂をしているんだ!?
取っちめてやらなきゃね。
「日和ちゃん、寒い?」
「ううん、これは噂されているに違いない。」
ズビーと鼻水が垂れる。
ポケットからティッシュを取り出して、
ちーんした。