いつもはあの2人側だろと思ったのに、

真剣に怒られる日が来るとは…

「はい、調子に乗りました。

ごめんなさいッ。」

ユウヤが怒るとか初めてである。

いつも怒らないからユウヤが怒るとか

どうしていいか分からない。

「ちゃんと反省しろよなっ。

何かあってからじゃ遅いんだからな!!」

「うっ、」

そんなこと言われたら言い返せないじゃん。

あたしが悪いことは100も承知だ。

心配掛けてヘラヘラしてるのは悟られないためじゃん。

本当はすごい怖かったさ。

何が何だかよく分かんないけどすごい危機を覚えた。

だからこそ、こうやって違うこと考えないと

やってらんない。

居ても立っても居られない。

「日和ちゃん?」

やっちゃんさんに引き留められた。

「お、お手洗いお借りします!!」

へっとやっちゃんさん。

「随分、行ってなかったもので失礼して。」

膀胱破裂するかもしれないです。

女の子の膀胱ナメちゃアカンです。

喉乾いたとか言ってさっきオレンジジュース

一気で飲み干しちゃったしさ。

リビングをバタバタ飛び出してトイレに

駆け込んだ。

一刻の猶予もないと言ったぐらいに

それはヤバかったのである。

この歳で失禁とかシャレにならない。

むしろ、羞恥心が確実に破壊される。

そんなのはご免である。

だから、これでいいんだ。

弱味は絶対に見せない。

あたしは強い女になると決意したんだ。

誰にも弱さなんて曝け出したりしない。

これで、いい。