ガチャガチャ、バタバタ。
玄関が今開いた音しませんでしたか?
そ、空耳かしら!
※現実逃避をしようとしてます。
「ひっ、ヒヨリン!!」
リビングに現れたのはぷりちーエンジェル
ナル君だった。
それを筆頭にどうやらみなさんご帰宅のご様子だ。
「や、やぁ!」
「何がやぁ!だドアホ!!」
金髪ライオン今日も言うじゃないか。
「えっ、じゃあ何だね?
こんばんわ、今日も調子はどうかねとかが
良かったのかね?」
ナル君が飛びついてきた。
「うひょっ」
久しぶりのタックルキタッー!!
元気で何よりです。
「ヒヨリン、久しぶりに会えて嬉しいっ!!」
う~ん、今日も絶好調なプリティー具合です。
可愛くて困りますよ。
「あ、あたしもなんだけどねちょっと死にます…」
潰されそうなんですよ。
可愛さと裏腹の怪力具合に。
「日和ちゃん、どういうことかちゃんと説明
してもらってもいい?」
馨君はやっぱり魔王が降臨していた。
ナル君がサッと離れてからやっちゃんさんが
足に消毒液を垂らした。
それがありえないほど沁みて涙目になった。
「い、いててててて」
やっちゃんさんは苦笑いだった。
「日和ちゃん、爪が食い込んでる。」
やっちゃんさんの腕をがっちり掴んで
痛さに悲鳴をあげていた。
「やっちゃんさん、ごめんなさい。
えっと、馨君あのねこれは立派な巻き込まれ
事故でその怒らずに聞いてね。」
「分かった、それは聞いてみてから決めるよ。」
こ、怖いよそれ!!
軽い脅しになってるから。