「ひよっ」

クルミちゃん、この状況で喋らないで。

折角隠れたのに居場所を告げてしまうような

行動は謹んで頂きたい。

あなたのためにリスクを冒してでも隠れるを

実行しているのです。

「どうだ、そっちは?」

「あのチビだいぶ足が速いっすね。」

「完全にナメてましたよ。」

ケッ、あたしの足は短いだけではないのよ。

こう見えて、足には自慢がある。

「つうか、何であのチビまであのギャルと

一緒に逃げてるんだ?」

こっちは巻き込まれただけなのです。

あたしはただアイスを食べたかった。

スーパーはなまるへ急いだだけなのです。

「このままこっち方面行きますと、東のヤツに

出くわしますよ。」

「しょうがねぇ、引っ込むか。」

そ、そうだ、その通り引っ込め。

しまったわ、完全に方位が分かってなかった。

もうすぐで東だと!!

それは引き返さないとマズイじゃないか。

「それにしたって今日はBlack Nightの

見張り手薄だったよな。」

「そうっすね、大体いつもはこの騒ぎを

嗅ぎつけてきやすから。」

何の話しですかね。

そんな野次馬は来なくて結構だ。

「南と一悶着あったらしいな。」

何か、話が全然読めないわ。

あたしも少し勉強すべきかしら?

不良語っていうの興味はあった。

今はスペイン語を勉強中なのだけど、

日常の会話は結構覚えて来たのよね。

不良語は難しいのかしら?

理解出来るといいけど、今度もっくんに

教えて貰おうかな!!

一番、もっくんが頭良さそうだし。