それからしばらく経った頃だった。
あと少しでスーパーはなまるに着きますぜって
そんな時だったのだ。
早くアイスコーナー行って箱アイスとパ○コの
白いのを買って帰ってからサユ家に突撃隣の
晩御飯ならぬことをしようと思っていた。
晩御飯は終わってるけど、マミーならスイカ
とか切ってくれそうだな。
そういえば、今年はスイカ割りしてない!!
サユにこれは報告せねば。
それで、マコ君に集合かけてもらって田中と
修平君も一緒にスイカ割りしたい。
「んふふっ。」
想像してたら楽しくなってきたぞ。
※道端で想像したりすると不審に思われます。
気をつけましょう。
スイカ割るのは田中の仕事だな。
毎年田中が目を回す様に笑ってしまう。
「ひ、ひよっち!?」
道端で口元緩めるあたしに届いた声は
お久しぶりな…
「クルミちゃん?」
暗くてよく見えないのだけど?
何か、雰囲気がだいぶ違うのかな。
すごくケバくなってないか?
ただでさえ、ギャル風なクルミちゃん、
つけまつげモリモリで露出したファッションに
髪の色まで全然違うじゃないか。
外灯で分かるのはこんな具合である。
そんなクルミちゃんの様子がどうも
可笑しいのである。
「ひよっち、ちょっとこっち来て。」
えっ、な、何ですかい?
クルミちゃんに引っ張られて茂みに
連れ去られる。
「何か焦ってます?」
こう見えて、人の顔色には敏感です。
クルミちゃんが焦っている時は不吉
な予感しかしませんよ。