「ううん、きっと日和ちゃんには癒し効果が

あるのかもしれないなって。」

そんな効果あったの!?

あたし、ちっとも気付かなかった。

特殊の周波で撒き散らしてるのかしら?

でも、癒し効果ならあたしよりナル君でしょ!!

「ナル君には勝てないよ。」

もしかしたら、馨君はナル君の癒し効果で

頑張り続けることが出来るのかもしれない。

「あ、確かに。」

あたしもよく癒され効果で元気が出る。

ナル君パワーはビックリするほどの効き目だ。

「ねっ。ナル君効果でよく元気を貰いますよ。」

ナル君は自覚してないと思うけどね。

その可愛さに癒されるのだ。

まさにぬいぐるみみたいでぎゅうぎゅうしてたい。

変態だな、あたし!!

「日和ちゃん、戻ってきて!!」

ハッ。

またやってしまったわ。

「ご、ごめんね、馨君にまで迷惑かけて。」

「いや、いいんだけどね。」

絶対困ってたわ。

いくら、優しい馨君でもあたしの妄想癖には

ガッカリだよね。

本当に毎度のことながらごめんねだよ。

「馨君を困らせるなんてあたしってば

何てことを!!」

「そんなに思いつめなくても…」

あたしの妄想どうにかならないかしら?

このままではいつか馨君に見捨てられて

しまうのではないかね?

そんなの絶対に阻止せねば!!

「馨君、あたしを見捨てないでくれ!!」

「うん、とりあえず日和ちゃん。

1人で考え込むのはやめようか。」

はい。

馨君のブラックは怖いので一旦戻ります。

目が本当に笑ってないぞ。