馨君は少し考え込むような表情を浮かべる。

「とりあえず、お茶でもしようか。」

「馨君って素敵なお店を知ってそうだよね。」

お洒落な馨君に連れて行ってもらえるとか

本当に嬉しいな。

「日和ちゃんには少し愚痴を聞いて貰いたかったんだ。」

「ふふっ、何かあったの?」

たまに馨君はあたしと一緒にお茶を飲みながら

どうしたものかなってみんなの愚痴を吐く。

そんな馨君とのひと時が貴重だったりする。

「ユウヤが変なキーホルダー買ってきたんだけど

付けるべきかな?」

「ふはっ、ユウヤの行動って突拍子がないから

訳わかんないよね!!」

カフェに入るとお洒落な雰囲気のお店で、

メニューを見ると本格的でハーブティーも

種類が豊富で楽しみになってきた。

馨君はカフェオレを頼んであたしはカモミール

のハーブティーを頼んだ。

すごく良い匂いがしてこれまたホッとした。

「美男がヘルメット被らないのも心配でさ。」

うん、それあたしも思ったよ。

よっちゃん、アフロを大事にし過ぎだよ。

バイクに乗る癖にアフロでもしゃもしゃするのが

嫌だからとか言ってヘルメット被らなかった。

「事故ったらそれこそアフロどころの話じゃない

のに、無駄にアフロに命かけてるよね。」

よっちゃんのアフロ刈り上げてしまおうか!

「そういえば、みんなは元気にしてる?

しばらく会ってないからちょっと気になってたんだよね。」

「元気にしてるよ。

ちょっと、忙しいところ続いたからね。

また時間開けて日和ちゃんと何をしようかって

計画立ててるみたいだけどね。」

「ふふっ、楽しみにしてようかな!」

海の次は何だろうか?

みんなの発想には驚くものがあるよ。

あたしじゃ想像がつかないことばかりだもん。

でも、きっと楽しいことだろうな。