ギャル軍団襲来で逃げるようにそのお店を出てからは

人が混雑する通りに出てしまってからは地獄だった。

あたしの馬鹿!!

何でこっちの方に来ちゃったんだ。

こんなところに居たら死ぬッ。

人ごみに埋もれながら元に戻ろうとするも

流されてすごいところまで来ちゃった。

随分、遠くまできてしまったわ。

戻らないと馨君がまた心配してしまう。

人ごみに逆らって動くもまたとんでもないぐらい

遠いところまで流されるを繰り返した。

い、一向に辿り着けません。

こんなことで諦めてたまるものか!!

折角、これから馨君とお茶するんだぞ。

自分から動いて元に戻れないとか馨君

にとんでもない迷惑かける。

そんなことは絶対に言わないわ。

とにかく、全身あるのみです。

来たのだから元に戻れるはずよ。

「うげっ」

「ごふっ」

「ぬぇっ」

人ごみ半端ねぇ。

どうして、こんなに人が多いんだよ。

人口密度密集しすぎでしょ!?

カナダに移住したい。

人口密度の軽いところで暮らしたいよ。

どうしても元に戻れないというね。

これはどうすれば良いものか。

そんなことしてたせいか、馨君から

電話が来て困った。

「はい。」

「日和ちゃん、どこ?」

あのね、馨君。

申し訳ない。

「今、必死で元に戻ろうと努力をしている。」

「うん、そうだろうなって思うよ。」

馨君、だが人の多さをナメていた。

こんなに人が多いともう心折れそうだ。