だから、出会った瞬間逃げ出したんだ。

「おせぇんだよ!!」

なっ、来てやっただけマシだろ!?

このあたしがわざわざ来てやってというのに

その言いぐさムカつきMaxです。

「スーパーの帰りにたまたま通りがかった

だけよ、有り難く思いなさい。」

全くもってこの金髪ライオン!!

会うとすぐに憎まれ口叩きやがって。

ちょっとは優しくしろってんだ。

お主だけはちっとも優しくないぞ。

「あん?俺様が直々にメールしてやってんだから

すぐに来いよな。」

あんた、いっぺん死んで来い!!

何そのイライラする口調は。

大体、世界はあんたを中心に回ってません。

こ、この可愛い絵の犬がした糞でも食らえ!!

※公園に張り出されたペットのフンは回収しよう

のポスターのことです。

「それで、何の用だ?

みんなは一緒じゃないと見るけど。」

珍しいこともあるものだ。

慶詩があたしを呼び出すなんて初めて

の試みではないか?

何の風の吹き回し何だろうか?

「少し付き合え。」

この買い物袋見て言って!!

お肉入ってるのよ?

この季節食中毒になり兼ねないわ。

折角足が治ったのにお腹痛くて

悶えるなんて絶対に嫌よ。

「少しだけならね。

お肉買ったから本当に少しだけだよ?」

慶詩はおうっと言いながら公園を出た。

何故、公園に呼び出したのだ。

そこに用事があったわけじゃなかったの?

普通用があるからその場所を指定するよね!!

公園に来る意味が果たしてあったのか

謎であるよー。