それにみんなのことを勘違いしたままだったと思う。

「確かにこう見えてアイツらのことは大事に

してるつもりだし、一番信用してるのはちぃーさん

なんだけどよー。」

ちぃー君の信頼率高っ!!

あの寝てばっかりの役に立たなそうなのが

何故こんなにも信頼を得ているのか謎が深まるぅ~!

「ふふっ、じゃあちぃー君のこと好きなんだね!!」

「好きって・・まぁそうだな。」

男同士の友情それはアリでしょ!!

「他のヤツもな、ウチの可愛いナルちゃんも

無口な京も相棒の慶詩も騒いでるユウヤも

しっかりしてる馨も俺の仲間だからな。」

知ってるんだよ。

みんながみんなを大事にしている。

それだから、一緒に居ない日も心が通じ合ってる

みたいな感じしてる。

「それに美男たちも、みんな。」

伊織君の本心が知れて良かった。

あたしのことはまだ多少の顔見知りでも

クラスメイトの委員長でも妄想ひよこでも

何とでも思ってくれていい。

いつか、伊織君の信頼を貰えるように頑張りたい。

「後、お花畑の妄想ひよこ姫も多少な。」

「いっ、伊織く~んっ!!」

嬉しすぎるんですけどっ。

ぎゅうっと伊織君の腰にしがみつく腕に力を

いっぱい入れた。

「さっきはう、自惚れるなと・・・」

じゃあ、さっきの何だったのよ!!

ハートブレイクで粉砕したあたしのハートは

小さなおっちゃん妖精によって修復中です。

「100歩譲ってやってんじゃねぇ~の。」

なっ、今の感動返して!!

ガッツポーズしたくなるぐらい嬉しくさせといて

山頂からいきなり突き落としてきたぐらいの威力

ある言葉でまたあたしのハートを傷つける気なのね!!

「それでもいいや!!

いつか一緒のラインに立てるぐらい好きになって

もらえばいいんだもん。」

絶対にめげないわ。