「あたしは伊織君は普段から面白いと思うよ?」
そういう伊織君じゃなくてさ、慶詩やユウヤと
冗談言い合ったりする感じがすごく好きだけどな。
たまに下ネタ発言するから軽く冷めるけどさ、
馬鹿なコント結構好きだよ。
「ん~、何、俺に惚れちゃった?」
2人の時になってもそういう冗談言えるんだ。
ちょっと、ビックリしたわ。
「残念だけど惚れてはいないよ。
でもね、伊織君のこと好きだよ!」
フェロモン魔導師の伊織君はいつも
何だかんだ言いながら遊んでくれるよね?
「そういうこと言っちゃう?」
だから、伊織君が後ろにあたしを乗せて
くれるとか病院連れて行ってくれるとか
そういう瞬間を神様が作ってくれたなら
少しでも伊織君のことをより多く知りたい。
「嫌だった?」
少しドキドキ胸が高鳴る。
伊織君に嫌だって言われたらそれは結構
心が折れると思う。
「あのなー、俺はおめぇーを嫌ってはねぇよ。」
伊織君、それは普通という意味ですね。
はふっ、良かった。
何とか、命を繋ぎとめた気がするわ。
「じゃあ、好きになってもらえるように頑張るぞー!」
嫌ってないってことはもう少し押しが足りないって
ことだよね!!前進あるのみね。
「そういうこと言えちゃうおめぇーだからだと思うんだ。」
えっ、伊織君?
「もしかして、すでにあたしのこと好きですかね?」
「あんま自惚れんなや。」
はい、すいません。
滅相もございやせん。
「やっぱりもっと頑張らねば!!」
頑張るよ、だってどうにか好きになってもらいたいもん。
伊織君と仲良くなりたいじゃないか。
ううん、伊織君だけじゃないよ。
みんなとちゃんと仲良くなりたい。
うわべとかそういうんじゃないの!