それから、寝ていたユウヤやナル君、伊織君

に慶詩、ちぃー君を叩き起こした。

「おめぇー、うるせぇよ。」

「ヒヨリンが起こしてくれるって何かいいね。」

「うおっ、もっくんに頼んで良かったぜ。」

「ちっとも色気がないねぇ~」

「・・・・・眠いzzz」

ちぃー君、折角起こしたのに寝ないで!!

「起きろ!!」

ユサユサ揺するとちぃー君に布団の中に

引きずりこまれそうになった。

「や、やめるんだっー!!」

そのビューティーフェイスを至近距離

見つめていたら死が訪れるという病に

かかってしまうのだ。

「あ、そうだ!こんな時のために使える

極技ケツアタックッー!!」

「・・・・・眠い」

えええっえええー反応薄。

何とかドアのところまで逃げることが出来た。

ケツアタック意外とキクみたいだ。

これはいざと言う時のためにもっと鍛錬して

形にしておこうと思う。

「日和、あっちでターヤンさんが呼んでる。」

サユがガチャッと入ってきて起きれるって

手を差し出してくれた。

「この近くに病院あるのかな?」

「保険証を持ってるかってことみたいよ。」

一階までケンケンで降りるともっくんが

呼んでくれれば良かったのにと言っていた。

そこまで面倒見てもらうのはさすがに気が

引けるってもんがある。

「日和ちゃん、おはよう。

保険証は持ってきてるかな?」

「ええ、もちろん持ってますよ。」

旅の途中の怪我は付きものだって聞いてた。

常識的に保険証は持ち合わせている。

もしもってことを想定していた方が

いいって言うのがあたしの考えでもあるけど、

お兄ちゃんがよく言ってた。