そのちょっとハネた寝癖もキラキラして見えるわ。
「ユウヤの言うことは信用ならない!」
まぁ、気にしてなくて良かった。
ぐっすり眠っているユウヤの鼻を摘まむ。
すごい気にしてると思った。
昨日だって何回も謝られたし、ユウヤが
真面目だと何か変な感じだったな。
「ふがっ」
そうそう、こんな感じで・・・・・
「日和ちゃん、ユウヤ死相が出てる。」
ハッ、気付かない内にユウヤは悪夢に
魘されるという悲惨な状況に陥ったようだ。
※自分で状況作っている自覚が日和にはありません。
「ユウヤ、悪夢でも見てるんだろうか?」
「いや、ひよこの手のせいだと思う。」
京様、尤もだね。
本当に朝からスッパリありがとう。
切り餅並みにスッパリだったよ。
「あ、そっか。ごめんね、ユウヤ。」
今、悪夢へと導いたのは他でもない
このあたしである。
「日和ちゃん、怪我の具合はどう?」
馨君は眉を下げて心配そうに聞く。
「あ、うん。平気だよ。
こう見えて丈夫な方だからえへへっ」
実にあたしの寝相のせいで痛みが割り増しな
気もしなくはないよ。
「丈夫って女の子なんだから気を付けるんだよ?」
「ふふふっ、うん。」
女の子だから気を付けてか。
そんなこと言われたのはもう昔の話になるな。
あの時も確かすごく叱られたような気がする。
「本当に分かってる?」
京様も心配してくれたんだもんね。
「大丈夫、次は完璧なスタントマンとして
華麗な転がりを実現してみせるから!!」
「余計不安になってきた・・・・・」
こんなあたしのために心配する必要なんて
ないと思うけど、不良メンバーズもみんな
心配してくれたのはみんなが友達だって
思ってくれてるからだよね!!