信用に欠ける男ユウヤ。
あたしがその根性叩き直してやる!
「もっくん、ユウヤはどこで寝てるの?」
おんぶはいいよって言った。
昨日よりは器用に歩けるようになった。
ケンケンしながらでもイケる。
「ひーちゃん、安静にしてなきゃ。」
でも、一言文句言わないことには気が
収まらないって言うか。
朝食の準備はどうなってるの?
もっくんはあたしの体を簡単に持ち上げて
階段の間はもっくんに持ち上げられたまま
降りた。それは結構スリリングだった。
「おーい、どうなってるんだよ!!
昨日の反省はどうしたよ。
あたしの介護してくれるんじゃなかったの!?」
まぁ、期待はしてなかったよ。
こうなる予想は当たってた。
「ちょっ、」
ドア越しで叩いていたら、ガチャリと開いて
ビビってしまった。
「もっくん、入っていいと思う?」
「さぁ?」
いいや、入って顔に落書きしてやろう。
起きてない方が悪いのよ。
「おはっ」
な、何故イケメンの寝姿はこうも美しいの?
馨君は起きていてテレビを見ていたけど、
京様は起きたばっかりなのか目を擦って
いたけども、ここはきっと普通女子が
入ったら気絶もんの悶絶だったに違いない。
「日和ちゃん、元気そうだね。」
まぁ、怪我したとは言え他はちっとも
影響ないと思う。
若干、メンタルが傷ついてるけどね。
「うん、おはよう!」
それに元気な姿アピールしてないとみんな
心配で海行かないとか言いそうなんだもん。
「・・・元気良すぎ。」
京様、寝起きもとっても美しいよ。