ターヤンさんがサユの止め役で残ったらしい。
「本当にご迷惑お掛けしてすいません。
もうそれしか言えないです。」
かなり、凹んでます。
それから、三階までユウヤが運んでくれた。
責任は取るとか言ってた。
トイレも風呂場も3階にもあったから一々
階段登り降りしなくて済みそうだ。
サユにお願いして一緒にお風呂入ることに
この歳で介護されるを経験した。
それから、その日は安静で部屋に入っても
あまり動かずにすぐに眠った。
ただ、すごいくたびれていたこともあって
眠気に襲われたことからも気付かない内に
意識を飛ばしていたと思う。
その日に見た夢はとにかくはちゃめちゃだった。
あたしがサーカス団員になって綱渡りをする
とかいう夢で悪夢だと思って一度夜中に起きた
ぐらいだ。
その次に見た夢もおむすびになってずっと
坂を転がって行くとか言うやつでしばらく
アクションシーンは封印でと思った。
不意打ちすぎて転がったことに放心状態
だった今日の出来事はあたしの失敗談として
記憶に残ることになるだろう。
夏の風物詩で痛い思い出を作ることになって
あたしもただ笑うしかなかった。
出来れば、来年はもっと安全なことをして
楽しみたいものだ。
今年は良い教訓となったと思います。
そして、心配掛けた不良メンバーズの
みんなには本当にごめんと思った。
楽しく計画していた肝試しをデンジャラスに
変えたのは紛れもなくあたしでみんなのトラウマ
だけにはならないで欲しいなと切実に思うのだった。