「うん、そうそう。」
よっちゃんは目を点にしている。
まぁ、よっちゃんは言ったところで
帰って来る頃には忘れているだろうな。
「ヒヨリンって物知りだよな。」
まぁ、基礎知識から雑学まで幅広く
嗜んできたのでね。
よっちゃんも勉強は頑張ろうね。
卒業はしてほしいからさ。
「ほら、行くぞー。」
ユウヤの足が動き出したことであたしも
その後を追うことに。
「ま、待ってくれー。」
よっちゃんは頭を上に向けたまま歩くと言う
無茶なことをした。
そして、それの一番の被害を受けたのはあたしである。
「よっちゃん、自分で歩いてよ。」
あたしに寄り掛かるとはなんて図々しいのです!!
そんなよっちゃんには軽いお仕置きを考えて見ました。
「ひ、ヒヨリンっ」
懐中電灯を消すというね。
少し怖がらせてやるつもりが、よっちゃんものすごい
慌てようですごい情けない声であたしを呼ぶ。
ユウヤ爆笑と言うね。
まぁ、面白いものを見せてもらったね。
よっちゃんのこのネタは何かの時に使えそうだ。
「よ、よっちゃん、そんな怖がることでもなっ」
しがみつくでないよ。
あたしはお前の母ちゃんか!!
むしろ、戸惑いを持ってほしいよね。
あたしが女の子であること忘れてないか?
まぁ、よっちゃんにとって確実にあたしは
恋愛対象外であることはすごい分かった。
それでいいんだけどね、こう見えて男に
しがみつかれるなんてあんまり経験ない
ものだから困ったものだ。
ナル君にはしがみつかれるというより抱き
つかれるのだけどね。
情けないことこの上ない男美男だねー!!