何か、森の奥が真っ暗だよ。

懐中電灯の明かりだけが頼りだね。

次々、戻って来る不良メンバーズは

軽く涙目だった。

どんな恐ろしいことがあったのか分かった

もんじゃないな。

脅かしメンバーが何とも言えないんだよね。

慶詩も伊織君もやりそうだなとは思ったけど、

京様もちぃー君もだからねぇー。

因みに、もっくんも脅かしメンバーに入ってる。

もっくんに脅かされても怖くないかも。

森のクマさんとダンスしちゃうかも。

今度こそ、夢じゃなく現実で!

そして、グルグル考えている内にあたしの

番がやってきてしまった。

「誰が懐中電灯持つ?」

まぁ、この2人で良かったのかもしれない。

頼りにはならない方が意外と強気でいける。

「じゃあ、俺が待ちます。」

ユウヤにも敬語使うんだね、よっちゃん。

何かあるのかね?

「ヒヨリン、行くぞー!!」

こういう時、ユウヤってテンション上げてくよね。

楽しいこと大好き男っていうか騒がしいヤツだ。

「うわっ、はーいよ。」

とりあえず、ここはよっちゃんに懐中電灯を

任せて森の奥へと進むことになった。

ユウヤ、いつまでその被り物つけてるの?

その被り物なんか匂うのですが・・・・・

「く、暗っ!!」

よっちゃん、ビビり過ぎでしょ。

あたしまでビビりそうになったじゃん。

男なんだからしっかりしてよ。

ユウヤは意外と平気なんだね。

ズンズン進んでいくから頼もしいよ。

「ひっ」

風が吹いただけで何か見ちゃったみたいな

感じになるのはよそうよ。

よっちゃんは勉強も駄目で肝試しも駄目とか

情けない男だ。