女子同士はくだらない会話を永遠と話して

いられるらしい。

コンコンとドアの方から音がした。

そういえば、この3階の角部屋付近は

あたしたちだけであってある意味ホラーだ。

2階に不良メンバーズがわんさか居るとの

ことでそれなりに気を使って頂いているようだ。

「はーい。」

誰かしらと思ってサユをベットに残し、

ドアをガチャリと開ける。

「ひぎゃあああああああああああ」

出ました!!

デマシタ!!

でました!!

驚きすぎて後ろにひっくり返って尻もち

ついたあたしにサユが駆け寄ってきた。

「お、驚きすぎ・・・」

こ、この声!!

「ユウヤの馬鹿!!!」

あたしの心臓がどんなに動揺したことか。

目の前では目玉が3つのお化けの被り物

を取ってぎゃははっと笑うユウヤにかなり

の殺意を抱いた。

「ヒヨリンとサユリンも強制参加な。

とりあえず、下で準備始めてんだ。

肝試しって夏の風物詩だろ?」

ユウヤ、それでそんなの被ってたのか。

あたしはてっきりユウヤは死んだ人

でゾンビになってこの世の恨みを

晴らしに来たのかと思ってしまったじゃないか。

※日和は真面目に思ってます。

「いいけど、お化け役とか嫌だよ。」

心霊現象の類は嫌だからお化け役とか

待ってなきゃいけないのとかはご免です。

「日和、お尻大丈夫?」

確かに、すごい痛いんだ。

勢いよく後ろに尻もちついたのよね。

見ましたか?

あたしの驚き方は半端ないらしいと。

気を付けないと今回は後ろに誰も居なくて

良かった。