でも、解決済みですから。

「そうかな。

無表情よりはマシじゃないですか?」

愛想笑いの研究を進めないとならない時が

きたもようです。

今後に支障があっては困るもの!

「でも、いつもそうだと笑い方忘れるって

言うから気を付けた方がいいかもしれないな~」

やっちゃんさんが急に出てきた。

確かに、そんなことをどこかで聞いたような

気もしなくはないよ。

そう言われても笑うって結構難しい。

これでも感情は豊かな方だ。

ただ、表立てにしないだけで結構

嬉しいとか怒ってるとか悲しいとか

そういう感情は持ち合わせてる。

何がいけないっていうとやっぱり

あたしに二面性があることなのかな?

委員長の時は気が抜けない気がする。

「日和の場合は貴重なだけよ。

気にすることないわ。」

サユ、文化遺産に認定されたら

どうしようか!?

でも、どうしてだろうね。

昔から感情を表に出すのが苦手

だったはずで、笑うことなんて

結構稀だった。

本当にそうだったのかな?

たまに何か大切なものを失くした

みたいな気がする。

それが何かは全然思い出せない。

もしかしたら、何も失くしてないのかも

しれないけど、心のどこかに鍵を掛けた

みたいなそんな気がするのは何故だろう?

ご飯を食べ終えてからサユと部屋に戻って

寛いでテレビを見ていた。

サユが言うにはこの女優は結婚して人気が

下がったらしい。

バラエティーにまで出るようになったとは

と2人でくだらないことを話していた。