そういえば、今日もすごい逆ナンされてたよね?
改めて思うんだけど、イケメン揃いだ。
ここまでイケメンだと異世界に来てしまった
のかと思えてしょうがない。
やっぱり宇宙から地球に侵略を目論むスパイと
して派遣されてきたのかもしれない。
みんな、地球を乗っ取ろうと密かに計画を
しているんだね!!
どこから光線が出て来るんだろう?
もしや、常に発動されているのか!!
それは、何か仮面で対抗せねば。
「おめぇー、またお花畑いっちまったか?」
放置にされると勝手に旅立つ仕組みです。
「さっき、反省してたんじゃね~の?」
伊織君、その冷たい瞳は怖いです。
京君のとはまた違う感じだ。
しかし、何だろうな?
ビーチの時は異様に避けられてなかったか?
男が基本近寄りたくねぇよって感じだった。
確か、暴走族っていうヤツなのだよね。
それって、そんなに怖いのだろうか?
迷惑を掛けるとか辞書では書いてあったよね。
嫌われ者ってことかな。
あたしには未知なる団体なんだけどね。
何かの宗教かと思ってたし。
だって、みんなも周りの人がどうとか怖がられる
ことに慣れちゃった感じもしたし。
それって、どんな感じなんだろうね。
怖がられることはないから分かってあげられないや。
サユならよく分かるかもしれない。
今日はあたしのことばっかりで全然みんなの
ことを観察してなかったよね。
それも一つの目的だったのにな。
「ヒヨリン?」
ナル君が心配そうにあたしを覗き込んだ。
「ハッ、ごめんね」
いつもこんなことじゃ駄目だよね。
しっかりしないと何も見えてこないじゃないか。
簡単には入り込めないことを知っているのだから、
焦らず頑張ればいいんだよね?