「は、はい。すいません。

少々、ツッコミしづらいお花畑にダイブして

おりました。」

非情に反省してます。

もっくんに多大なるご迷惑おかけしてしまった。

若干、もっくんに哀れな眼差し送られた。

すごいハートにブレイキングしちゃったよ。

トボトボ伊織君が二刀流する鍋の元に帰る。

「ごめんなさい、だいぶ遊んできました。」

伊織君はふぅと紫煙を吐き出した。

煙草を咥えても様になるなんてイケメンは

羨ましいことだ。

「ところで、今は煮込み中ですか?」

蓋をした鍋が中火でコトコトしていた。

そんな手順まで進んでいたとは本当に

申し訳ない。

「遊んでくりゃ良かったじゃね~の。」

伊織君が料理上手とかすごい感心だね。

それこそ、女子にモテるわけだ。

「あんまり、もっくん困らせるなよ。」

慶詩も金髪ヤンキーなのによくぞ料理

が出来るって感じだ。

「はーい。」

反省はしているんだよ。

いつも気付いたら妄想ワールド入ってるから、

止めようにもノンストップだし。

もっくんのお付き合いレベルではない

妄想世界に入り込んでたようだ。

「ヒヨリン、どう出来た!?」

ユウヤの声が聞こえて振り返ると、

ナル君と一緒にユウヤと京様も様子を

見に来たみたいだ。

このトリオも仲良いのだよね。

「まだ、煮込み中だよ。

お米班はどうだろう?

そういえば、さっきもっくんに会ったのに

聞いて来れば良かった。」

椅子に座ってお鍋の様子を伺いながら

5人の座談会を聞いていた。