あたしの迫真の演技にみんな飲み込まれる。
※ただ日和の迫力によって引きずり込まれた
だけである。
「あんた、何言ってんの?」
サユがため息を吐きながら包丁を力なく
ぶらんと下げた。
「そ、そら見たまえ。それはさーちゃんには
まだ早いのです!!もう少し練習を重ねてから
安全を考慮してからにしましょう。」
そうだ、その手にある包丁を放して下さい。
さーちゃんのお手手を傷つけます。
「また、妄想して!!」
戻ってきなさいよって殴ろうとしたさーちゃん
の手に包丁があるぅー。
「ひぃぃっー、サユリン危ないっすから。」
不良メンバーズ5人係で取り押さえる。
ふ、ふぅー。
いい仕事したぞ。
※人任せです。
危うく殺人が起こるのではないかと冷や冷や
する不良メンバーズだったのである。
「ひーちゃん、戻って来て。」
もっくんが手をヒラヒラさせる。
ハッ。
もっくんが森のクマさん状態だったよ。
ある日に突然会っちゃったクマさん的な
感じをシチュエーションしちゃったじゃないさ。
「もっくん、クマさんが前世だったの?」
きっと、もっくんの前世はクマさんだ。
森で木のお家に住んでるメルヘンな
童話に出てくるクマさんだったに違いない。
「えっ?」
※もっくん困ってます。
もっくんを主人公にしたおとぎ話を作ろう。
ある日に、もっくんを訪ねてあたし扮する
うーん女の子っていうと可愛すぎるよね。
せめて、小動物っていう手で打ってもらおう。
小動物で思い浮かぶものが特にないから
猫にでもしとけ。