ももっちについていくと外で火を起こしてる
ターヤンさんに遭遇した。
「ターヤンさん、こっちは俺がやるんで。」
ももっちはターヤンさんにすごく腰が低い。
何、この格社会の図?
「あ、悪いね。」
確かに、年上だけど。
「ヒヨリン、悪いけどこの包丁とまな板
任せるわ。」
ももっちに包丁とまな板を託された。
「向こうで、慶詩さんと伊織さん居るから!」
あの2人?
嫌な予感しかしないよそのコンビ。
言われた通り角を曲がると戦争が
繰り広げられていた。
「あ、あのこれは?」
ターヤンさんに顔を向けると苦笑いだった。
「日和、さっきの感動の言葉は何だったんだろうね?」
本当だよ。
不良メンバーズが料理ですか?
しかも、すごい危ない手つきなんですが!!
大体、慶詩と伊織君なんて・・・
「おっ、チビが来た。」
チビチビ言うな!!
慶詩に近付くとすごい手際の良さにビックリした。
そういえば、この間お宅訪問した時も慶詩がご飯
作ってたような・・・・・
「お主、料理が出来るんですね?」
伊織君もトントン野菜を切っている。
この2人は出来ないと思ってたけど、
やっぱり人は見た目じゃないようだ。
「出来るも何も家では俺らしかちゃんと
したもん作れねぇんだよ。」
馨君とか出来そうなのに出来ないんだ。
馨君は椅子で優雅にガイドブックを見ていた。
「そうなんだ、伊織君は器用な感じはした!」
手先が器用そうな男だ。
「そりゃ、テクはいい方じゃねぇ~か?」
聞かなかったことにしよう。
今のはミステイクで!