ある意味、本当に姉妹みたいな感じっていうのかな?
「おめぇー怪しすぎんぞ?」
慶詩はあたしとサユの関係を疑い始めた。
「そりゃ、サユが男の子だったら絶対に惚れていたさ。
あたしが男だったとしても同じです。でも、サユは
それ以上って言えばいいのかな?
みんなもそういうのないかな?同性ですごい信用している
人とか居るでしょ!ナル君だって馨君のこと大好きでしょ?
それと一緒だと思って欲しいんだけど・・・」
つまりは同性だからこそ好きなところもあるわけだ。
「まぁ、サユリちゃん頼もしいよね。」
「うん!そうなの、美人な癖にカッコイイじゃない。
さっきの飛び蹴り見ました?」
華麗に決まったあの飛び蹴りをムービー撮影
しておきたかった。
「サユリちゃんもおめぇーも無茶苦茶するよな~。」
伊織君は煙草を咥えてジッポで火をつけた。
「一緒に居ると似てくるって言葉知ってる?」
例えばさ、夫婦って似てくるみたいなこと言うじゃん。
そりゃ、みんなそういうふうにはならないよ。
でも、少し似ているところがあると思う。
顔とかそう言うんじゃなくて考え方とか
いろんなことがどこか一緒のことってあるよ。
「似てねぇ~だろ」
確かにサユには全然似てないよ。
あんな美人ではない。
「そんなことは分かってるよ!
食べ物の好き嫌いが一緒とかそういう感じの
ことだよ。テレビの俳優さんでこっちのがイケメン
じゃないっていうあれだよ!!」
些細なことで共通できるみたいな
それがいいと思うんだよね。
「・・・ひよこもそんなこと思うの?」
京様は今日もとってもお麗しい限りです。
「そりゃ、サユもあたしもイケメンがいいと思う!」
イケメンというか面食いだろうな。
マコ君だってイケメンだしね。
あたしは目の保養にだ。
やっぱり、見た目も結構大事だと思うよ。