普段イケメンが多いと目が可笑しくなるのかも
しれないと思った。
「日和ちゃん、本当に何もされてないんだよね?」
馨君は心配性かもしれない。
「されるも何もあたしには一向の興味すらなかった
と思われますよ。見た通りぶつかって来て転んだぐらい。」
そうだよっ!!
あたしというものが目の前に居たと言うのに!
「日和ちゃん、気をつけなきゃ駄目だよ。
そういうので悪質なヤツとか居るから。
日和ちゃん、騙されそうだからな。」
そ、そんなことないと思う。
「あ、それでさっき気付いたんだった。
馨君もユウヤも人除けしてくれたでしょ?
あたし、全然気付かなかったんだけどさ、
さっき一人で行って気付いたんだ。
ありがとうございました。」
人の多さにビックリしたよ。
「そんなことは気にしなくていいんだよ?」
さりげないところがさすがです。
「気になっちゃうよ。
優しさを感じることを当たり前だと思ったら
良くないと思うんだもん。
だから、いつも優しくしてもらったら感謝
の気持ちを持つんだよ。」
だって、感謝してるんだもん。
あたしのこと気にしてくれてたってことでしょ?
「日和ちゃんにそう思ってもらえるなら
役に立てて良かったよ。」
馨君、君は何故そんなことをさらっと言えちゃう?
「あれぐらい出来て当然だと思うぞ?」
ユウヤが言うと変だ。
「つうか、おめぇー腹減ってんじゃねぇのかよ?」
お腹空いたよー!!
もう腹ぺこダンス踊れそうだ。
お腹の虫がもう鳴かなくなった。
異常にお腹空いちゃってます。
「ああ、焼きそばが冷めてる。」
やっぱりあのイマイチ組は許せんよ。